ジェットコースター乗車数日後からめまい
27歳 男
2025/4/30
ジェットコースターに乗車後、乗り物酔いのような症状が出る。その日は自宅に戻り就寝。若干の気分の悪さと軽いめまいがあった。
2025/5/3
この日は特に異変はなし。
2025/5/2
自身で運転中、後ろを振り返ってすぐに前をみる動作をした後から浮動性のめまいと吐き気が出てくる。この日は運転や仕事に支障をきたすほどではないものの、4/30にジェットコースターに乗った後の様な乗り物酔い症状が1日中続いた。
2025/5/3
疲れていたこともあり、1日中就寝。起きると首から肩にかけての凝りがいつもより少し強いなと感じる。
2025/5/4
午前中、自車で外出中に首肩の凝り・フワフワとする浮動性のめまい・吐き気があり帰宅後15時頃、ロキソニン60mgを服用後仮眠。
30分ほど寝た後は症状が少し回復していた。
【現在ある症状】
めまい (フワフワとした感じ 日常生活に支障はあまりない)
吐き気 (嘔吐はしていない)
首から肩にかけての凝り
現在(5/4 20時半)はピークと比べると落ち着いてはいますがまだ若干症状があります。
お聞きしたいこと
・何科に受診するのが最適か
(耳鼻科か整形外科かで迷っています)
・首の痛みや四肢のしびれの無いむちうちというのは有り得ますか?
・GW中の為、救急外来または当番医しか空いていません。早急に受診したほうが良いでしょうか?
・この様な症状の場合、ロキソニンを服用するのは適切でしょうか(服用後若干回復しました)
単なる平衡感覚の乱れか自律神経の不調かとも思ったのですが、不安なため質問させていただきます。
(1)おすすめの受診科についてお答えします。
①第一選択は耳鼻科(特にめまい外来)です。
その理由は、
主な症状が「浮動性めまい・吐き気」であり、内耳や前庭神経の異常(例:前庭神経炎、良性発作性頭位めまい症(BPPV)など)の可能性があるためです。
ジェットコースターという強い加速度刺激がトリガーになっている点から、三半規管・前庭系の不調が疑われます。
②補足的に整形外科です。
頸部(首)由来のめまい(頸性めまい)や、むちうち様症状(外傷性頚部症候群)が疑われる場合、適任です。
しかしながら、今回のように外傷歴が明確でない、しびれもない場合は急ぎの整形外科受診は不要で、まずは耳鼻科が妥当です。
(2)「首の痛みやしびれがないむちうち」はあるか?についてお答えします。
可能性はあります(軽度の頸部捻挫)
「むちうち」というのは俗称で、医学的には外傷性頚部症候群が正式名称です。
外力(この場合はジェットコースターの強い加速・減速)で頸部が過伸展・過屈曲を繰り返すことで、筋肉や靭帯、関節に微細損傷が起きる可能性はあります。
しびれや強い痛みがない=重症ではないと考えられますが、筋緊張性による自律神経反応(めまい・吐き気)もあり得ます。
(3)救急外来や当番医で早急に受診すべきか?についてお答えします。
現時点では緊急性は低く、休日明けの耳鼻科受診で十分と判断いたします。
しはしながら、以下のような症状が新たに出現した場合は早急に受診してください。
1)立っていられないほどの強いめまい
2)意識障害
3)明らかな言語障害や手足の麻痺・しびれ
4)頭痛の急激な悪化
5)嘔吐が止まらない
(4)ロキソニンの服用についてお答えします。
適切である場合もありますが、本質的な治療ではありません
ロキソニンは筋緊張性頭痛や首の凝りに対しては有効です。
しかしながら、前庭系のめまいには根本的な改善効果は薄く、一時的に症状をやわらげる対症療法です。
今後も使用する場合は、連日長期使用を避けて、レバミピド、プロテカジンなどの胃薬と併用するとよいでしょう。
(5)追補:考えられる主な原因候補についてお答えします。
①前庭神経の軽い障害(ウイルス性または機械的)
②良性発作性頭位めまい症(BPPV)
③頸性めまい(首の筋緊張からくる)
④自律神経失調によるめまい(精神的ストレス・疲労)
⑤ジェットコースターによる一時的な前庭系混乱(乗り物酔いの延長)
三半規管の問題でしょうか。
乗り物酔いのようなものです。耳石が動いてしまったのかもしれません。
改善傾向であればこのまま様子を見て良いと思います。
続くようであれば近所の耳鼻科を受診すると良いですよ。
首や肩の凝りによる頚性めまいかもしれません。緊急性はなさそうです。肩凝り体操やストレッチを試してはいかがでしょうか。
頚部性のめまいといって強い首こりでめまいの症状を起こすこともあります。中枢神経関連では麻痺、呂律障害、歩行障害など運動障害も伴うことが多いです。耳鼻科的な要因ですと耳鳴り、難聴、耳閉感などが伴うことが多いです。それぞれに合わせて受診先を検討します。また首こりなどが原因の場合は一般的なストレッチや、携帯やパソコンなど操作時間を短くするなど一般的な生活習慣改善も有用です。またペインクリニックや整形外科で対応しているところもありますがトリガーポイントブロックや筋膜リリース等の注射も有効に働く場合もございますので相談されてみると良いと思います、お大事にしてくださいね。